竜宮音秘の調べ・神響き、天岩戸開きの祝いの神楽歌

竜宮音秘(大和富士)ブログ|BLOG

神は人の敬によりて威を増し、人は神の徳によりて運を添ふ

  • 2011年3月22日 20:14
  • Posted by Yamatofuji

私が好きな箱根神社に行くと、「神は人の敬によりて威を増し、人は神の徳によりて運を添ふ」という、『御成敗式目』の中の言葉が掲げられています。
『御成敗式目』というのは、鎌倉幕府の基本法典であり、『貞永式目』とも呼ばれています。

箱根神社のホームページには、その言葉の意味が、以下のように説明されています。

いかなる神も人間の崇敬をうけてこそ、その御威光を輝かすのであり、御神意を高めるのは人の敬の力である。
その人が人としての運、人としての生命を与えられるのは、神の徳によってであるという意味です。
神道の立場で神と人との密接な関係が的確に述べられている言葉です。

神社という神聖な場所も、本来は、神に感謝を奉げ、神を崇敬する場所であって、自分個人の願い事をする空間ではないのかも知れません。
神に対して、何でもかんでも自分の願い事ばかりするというのは、あたかも、神というものが、自分の願い事を何でも聞き入れてくれる小間使いのような存在であるかのように、神というものを、とても小さな存在にしてしまう事なのかも知れません。

日本人も、そろそろ、御利益信仰から卒業する時が来ているのかも知れません。
今、生命を与えられて生かされている事に対して素直に感謝するとともに、神というものを、謙虚に崇敬していく時なのかも知れません。
そして、自分の願い事ばかりを神におねだりするのではなく、逆に、神あるいは天に対して自分に何が出来るのかを考えて、自分に出来る最大限の貢献を天に奉げるという意識を持って、日本人一人一人が生きていく時を迎えているのかも知れません。

最近の記事|recent Entry

カテゴリー|Category

月別アーカイブ|Archives

リンク|Links

フィード|FEEDS